ツチノコとロマン 「無知だからだまされる」といいますが 思考=理性 の発達ゆえに、人はだまされやすいのです 思考が発達したがゆえに 言葉からバーチャルな世界を作り出してしまうのです 私たちは何かに価値や幸福を感じていないと 生きていけません なので、幸・不幸に関する思考は とくにだまされやすいのです だから、宗教の信者は 悲劇さえも「神の与えた試練」という言葉によって 使命に変え、悲劇に耐えることに 幸福さえも感じて生きていけるのです また、宗教は、幸福の様子をイメージさせる 「神」とか「天国」の存在を説く一方 「このままでは地獄に300年落ちたままになりますよ」 なんて言葉で恐怖心をあおります 思考の発達によって、先を予見できる人間にとって 最も恐ろしい「恐怖」は 痛みそのものよりも 「この痛みがいつまで続くか分からない」というものです そこに≪地獄に 300年≫といった言葉でショックを与えるのです ただ、聖書とか経典なんかの言葉の世界で満足している人たちと 哲学という言葉の世界を楽しんでいる私なんかと ≪自己満足≫という意味では、違いなんてないですよ ≪ツチノコ≫とか≪ロマン≫とかいう言葉に引き込まれ いまだにツチノコを見つけることに、ロマンを感じている人もいます(笑) そういう人も我々もそんなに違わないということです 言葉は配役 形而上学の正体 (ひとつ戻る) |
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