20世紀最大の哲学者 ウィトゲンシュタイン・言語ゲームへの挑戦!!



 言葉と世界


20世紀最大の哲学者

ウィトゲンシュタインへの挑戦


 




言葉は配役



話を戻します


ウィトゲンシュタインの哲学で

最も肝心なところは

≪世界とは物によって成り立っているのではなく

言語ゲームの集合によって成立している≫


≪言語ゲームの世界とは

価値や行為が言語と結合している世界である≫

という話です




ところが、言語ゲーム すなわち

特定集団の言葉によるコミュニケーション

なんかよりもずっとずっと以前に


モノやコトに、名称(配役)が与えられ

概念が定義された時点で


すでに、その存在の価値(役割)も、規定されているのです





存在は、名前という言葉を与えられることで

はじめて人間の世界に実在できます



コップとか、ハサミとか、傘とかいった

人間によって価値として創造されたモノはもちろん



りんごとか、カブトムシとか、猫とか、山とか、太陽とか、風とか

もともと自然界のモノ(存在)やコト(現象)も


愛、平和、神などといった抽象的な概念も


名称を与えられることで

人間の世界に、実在化したと言えます






人間の世界とは

あらゆる存在が、人間によって

価値判断されて成り立つ世界といえます



すなわち、利か害か 損か得か  好きか嫌いか

などが、部屋のチリから宇宙に至るまで

判断されている世界といえます



さらに、価値判断がなされているばかりでなく


スズムシ(配役) → 秋の夜に風情を演出する(役割)

空き缶(配役) → 資源ごみの日に捨てられる(役割)

お父さん(配役) → お金を稼いできて、家族をまもる(役割)

というように



あらゆる存在は

人間によって、配役(名称)と、役割(機能=価値)

が規定されています




人間の世界とは、全てが、名称(言葉)によって

区別され、役割分担されているということです



なので、その≪配役≫に反する人は

異端、堕落、反逆などとみなされるのです



つまり、言葉の世界が、配役の世界なので

人間の世界に≪秩序≫が生まれ

≪倫理≫が生み出されているのです




言葉の根拠




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