看護婦のスミちゃん いずれにして重要なことは 悲しい、さびしい、不幸、孤独、醜い、鬱、おちこぼれ 負け犬、貧乏、倒産、破産、リストラ、バツイチ、キモイ、ウザイ などといった負の言葉のもつ バーチャルな世界にひきずられないことです とくに負の言葉をつくっているのが、もの書きや新聞記者です ≪勝ち組・負け組≫ ≪格差社会≫ ≪負け犬≫ ≪派遣≫ ≪ニート≫といった言葉がそうですね 派遣イコールおちこぼれ といったイメージを作りあげたのも彼らです マスメディアとしてみたら 「不景気」「リストラ」など 悲観的な言葉で不安をあおる方が 楽観的な記事よりも、人々が関心を示すのですから 仕方がないのでしょうけれど つい最近まで、日本だって 女性は〇〇歳までに結婚しなきゃならないとされ その年齢を過ぎると 「売れ残り」とか「行き遅れ」なんて まるで "ろくでなし" みたいに言われていましたよね(笑) だけど、今はそんなことないでしょ こうした事実からみても 我々が世間のパラダイムの中で生きていることが判ります 以前は、≪看護婦さん≫ ≪保母さん≫といっていましたが これが女性に対する蔑称だとか、差別用語だとされ 今では、男性も女性も ≪看護士≫ ≪保育士≫に統一されています ≪看護婦≫という言葉のどこが 女性への差別なんだかよく分りません ≪看護婦≫という言葉がもつ世界は 男性ばかりでなく、女性にとっても憧れだったはずです ナイチンゲールが ≪クリミアの天使≫と呼ばれるように ≪看護婦≫という言葉が発するメッセージは 天使であり、神聖そのものだったですよね 蔑視どころか敬称でした まぁ、≪看護婦≫という言葉によって 「それは女性の職業である」 という固定観念ができていたので これを壊すという意味もあったのでしょうけど 私が20代そこそこのときの話ですが 山で足クビを骨折して 2ヶ月ほど入院したことがありましてね そのときそこの病院に スミちゃんっていう可愛い看護婦さんがいたのです 手術後、動くことができないので 膀胱にクダを入れて尿をとらなきゃならない そこで「スミちゃんにしてもらいたいなぁ」と思っていると ベテランのおばさん看護婦がきて 「おしっこ溜まっているようなのでとりますね」と 手早く処理されたってわけです (>_<) 私にとって≪看護婦のスミちゃん≫という言葉は 今でもファンタジーをふくらませてくれるものなのです へんなとこもふくらませてくれましたけど(笑) 今じゃスミちゃんもおばさんなんだろうけど 私にとっては、当時のスミちゃんが 現実のスミちゃんってことなのです 言葉とお金 神とにんにくたまご (ひとつ戻る) |
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