20世紀最大の哲学者 ウィトゲンシュタイン・言語ゲームへの挑戦!!



 言葉と世界


20世紀最大の哲学者

ウィトゲンシュタインへの挑戦


 




看護婦のスミちゃん



いずれにして重要なことは


悲しい、さびしい、不幸、孤独、醜い、鬱、おちこぼれ

負け犬、貧乏、倒産、破産、リストラ、バツイチ、キモイ、ウザイ

などといった負の言葉のもつ

バーチャルな世界にひきずられないことです



とくに負の言葉をつくっているのが、もの書きや新聞記者です


≪勝ち組・負け組≫ ≪格差社会≫ ≪負け犬≫

≪派遣≫ ≪ニート≫といった言葉がそうですね


派遣イコールおちこぼれ

といったイメージを作りあげたのも彼らです



マスメディアとしてみたら

「不景気」「リストラ」など

悲観的な言葉で不安をあおる方が


楽観的な記事よりも、人々が関心を示すのですから

仕方がないのでしょうけれど





つい最近まで、日本だって

女性は〇〇歳までに結婚しなきゃならないとされ


その年齢を過ぎると

「売れ残り」とか「行き遅れ」なんて

まるで "ろくでなし" みたいに言われていましたよね(笑)


だけど、今はそんなことないでしょ



こうした事実からみても

我々が世間のパラダイムの中で生きていることが判ります





以前は、≪看護婦さん≫ ≪保母さん≫といっていましたが

これが女性に対する蔑称だとか、差別用語だとされ

今では、男性も女性も ≪看護士≫ ≪保育士≫に統一されています



≪看護婦≫という言葉のどこが

女性への差別なんだかよく分りません



≪看護婦≫という言葉がもつ世界は

男性ばかりでなく、女性にとっても憧れだったはずです



ナイチンゲールが

≪クリミアの天使≫と呼ばれるように

≪看護婦≫という言葉が発するメッセージは

天使であり、神聖そのものだったですよね


蔑視どころか敬称でした



まぁ、≪看護婦≫という言葉によって

「それは女性の職業である」

という固定観念ができていたので

これを壊すという意味もあったのでしょうけど





私が20代そこそこのときの話ですが

山で足クビを骨折して

2ヶ月ほど入院したことがありましてね


そのときそこの病院に

スミちゃんっていう可愛い看護婦さんがいたのです


手術後、動くことができないので

膀胱にクダを入れて尿をとらなきゃならない


そこで「スミちゃんにしてもらいたいなぁ」と思っていると


ベテランのおばさん看護婦がきて

「おしっこ溜まっているようなのでとりますね」と

手早く処理されたってわけです (>_<)



私にとって≪看護婦のスミちゃん≫という言葉は

今でもファンタジーをふくらませてくれるものなのです


へんなとこもふくらませてくれましたけど(笑)



今じゃスミちゃんもおばさんなんだろうけど

私にとっては、当時のスミちゃんが

現実のスミちゃんってことなのです




言葉とお金




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