言葉とお金 話を戻します 人間の世界とは、人間の言葉の世界であるゆえ 言葉を制した者が世界を制します 人を説得し、何かの企てに導くのも言葉です ここでいう言葉とは、単なる文字の言葉ではなく 声の調子だとか、選ぶ単語だとか その言葉を発するときの顔の表情とか態度とか 全てを含んだ表現力であり、じつに微妙なものです そして資本主義の社会では、お金が神なので 言葉を制した者には、お金という神が降臨するのです このため宗教家は、感情をゆさぶる言葉を用いて 人を陶酔させたり、熱狂させたりして、依存させたり 盲従させようしたりするのです 動物によるハーレムは 維持できる頭数に限りがあるようですが 人間の集団は、維持できる人数に限りがありません いくらでも増やすことができるといいます これは人が、言葉を「力」として操れるからで 創価学会は、カリスマ的宗教家の 池田さんによって 1千万人近くの言語ハーレムを形成してきたわけです ≪ みんな、しっかりした考えをもっているね 全部、それぞれ正しいと思う そのうえで、私が言っておきたいのは 実は、広宣流布(こうせんるふ・布教のこと)のために働いている 皆さんのお父さん、お母さんこそ"国際人"なんだということです その理由は、毎日、全人類の幸福を真剣に祈っている そして、利己主義を捨てて、人の幸福のためにボランティアで行動している 毎日、忙しいなかを、世界的な大哲学である仏法を学んでいる その人こそ、「世界から尊敬される人」です 「世界に通用する生き方」なんです たとえ一回も外国に行ったことがなくても ≫ (「青春対話Ⅱ」② (聖教新聞社) 国際人って何?) こうした言葉は バーチャルな世界をもつがゆえに、美しいですし また人を陶酔させたり、熱狂させたりする「力」をもつのです 宗教指導者というのはこうした言葉を使えるので ≪よろしくやっていける≫のです しかし、こうした言葉への陶酔から開放された人にとっては 「ごちそうさま」「お腹いっぱいでもう食べれません」 「私はもっと意味のある言葉に飢えています」って感じでしょ(笑) 石原東京都知事は、池田さんを「一言で表現すれば ≪悪しき天才、巨大な俗物≫」(『週刊文春』 平成11年3月25日号) と評価したそうです ただ私に言わせれば 池田さんがしていることに正しいも間違えもありません 企業は商品にバーチャルな世界をのっけて売り出す また、作家にしろ、漫画家にしろ、音楽家にしろ、画家にしろ みんなバーチャルな世界を作り出すことで ご飯を食べているです 言葉の力というのは、それだけ絶大なのです なので、ロックな言葉に 操られるまま一生を終えてしまう人も多いのです しかし、せっかく人間という 思考できる存在に生まれてきたのですから ドライで乾いた言葉ではあっても 確かな言葉を求めていき 少しでもものごとを あきらかに見てゆける人生でありたいですよね 言葉と力 看護婦のスミちゃん (ひとつ戻る) |
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