20世紀最大の哲学者 ウィトゲンシュタイン・言語ゲームへの挑戦!!



 言葉と世界


20世紀最大の哲学者

ウィトゲンシュタインへの挑戦


 




言葉は無価値



但し、言葉には≪意味があってないようなもの≫とは

以上ような話や

言語哲学で語られているような

言葉そのものにとらわれた底の浅い話だけではありません




もっと重要な

言葉には≪意味があってないようなもの≫があります


それは

≪全ての言葉が、今あるポジションで考えて、言葉にしたことである≫

ということです




≪全ての言葉が、今あるポジションで考えて、言葉にしたことである≫

とは

全てがそのときの立場・立場で決まる

いいことも悪いことも変ってしまう


全てご都合で決まるということです



このように今語っている私(緋山)自身も、同じなのです(笑)






例えば、全国の警察組織の裏金が発覚し

大きな社会問題となったことがありました



警察幹部たちとっては

慣例に従ってしたことであり

組織の人たちが「いい思い」をするためにしたことであって


いわば、組織の秩序と

仲間を守る行為=「善」として

部下に裏金づくりを強要してきた という理屈があるのです



これに対し、裏金づくりの実態を

内部告発した人たちは

そもそも裏金は犯罪であり

「社会正義に反する」として行動したのです




よく 「悪いのは、警察幹部である

末端のおまわりさんは純粋で、正義のために働いている」

なんて言う人もいますが


不正の事実を知っていて、幹部に対して

なにもしない 言わないわけですから


彼らにとって≪社会正義≫というのはたてまえで

彼らもご飯を食べるために、仕事をしているのです




内部告発をした人は、次の日には

出社しても仕事がないという状況に追い込まれるとともに


上司の指示にしたがった末端の人たちから

無視しつづけられるという

いじめ=不正義 を仕返しとして受けることとなり


結局、警察をやめざるを得なくなっています



警察というところは

正義をやると、追い出されるのです(笑)




また「末端の人たちは、正義のために働いている」

どころか


不正義を指摘しないばかりでなく

都合によっては、自ら不正義もするのです



彼らは、スピード違反なんかを取り締まって

社会の正義を守っている

といった面(ツラ)をしてはいますが


彼らの社会正義なんてものは

都合によって、コロコロ変わってきちゃうということです(笑)



まぁ、いい思いをしているのは幹部連中で

彼は洗脳を受け、ロボットのようにこき使われているだけ

というのが実情なのでしょうけれど・・・・





≪全てが今あるポジションで考えて、言葉にしたことである≫

≪言うことは、全てがそのときの立場・立場で決まる≫

≪その場、その場の価値判断で言葉が変ってきてしまう≫ となると



語られる言葉の内容が

そのときは、その人にとって「真実」をあらわしていたとしても

またそのポジションでは「価値」を表現していたとしても

時間や立場という軸を持ってくると違ってきてしまいます



そうなると、言葉という存在自体には

「真実」もなければ「価値」もない


言葉は「無価値」ということです




もっと究極的にみえば

人間の世界イコール

≪言葉で組み立てられたバーチャルな世界≫

という意味において


人間の世界に、真実なんてないということになります



真実なり、真理なりがあるとしたら

それは≪ご飯を食べていくため≫ということです




【 お金=神の降臨 編 】

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