人類のいしずえと頂点 600万年前に猿人が出現し 二足歩行をはじめことで、人類が誕生したとされます しかし、猿人のアウストラロピテクス属(400万年前に登場)の 脳の容量は、現在の人類の1/3程度の500~600mlで チンパンジーの400mlと大差なかったといいます 180万年前頃に、原人が登場し 原人は後期には 脳の容量を1100ml~1200mlにまで増大させています 原人の特徴として、石器の使用があげられています すなわち、単細胞生物以来の生物的な進化 → 人間的な進化 という意味においては、二足歩行ばかりでなく 道具の進化や言語の発達 というものも考慮する必要がある と言えるのです そこで仮に 生物的進化 → 人間的進化の分岐点は 「火」あるいは「道具」(石器)であったとします すると「人類は、火によって 人間へのルビコン川を渡ったのである」とか 「人類は、道具の進化によって 人間へのルビコン川を渡ることができたのである」 ということになります しかし、いずれにせよ 言葉があったからこそ 発明された「火おこし」なり「優れた道具」なりが 世界中に広がってゆくことができたはずです さらに人類は 言葉を「文字」にしたとき 知識を記録し 古い知識の上に 新しい知識を次々と積み上げてゆくことが可能になりました 古い学問の上に、新しい学問を作り それを学び、さらに新しい知識を得ることが可能になりました それによって、人間の世界はめざましい進歩を遂げたのです つまり「思考」も「文字」にのっかってこそ ルビコン川を渡れたのです なので、結局は「全ては言葉」ということになるのです そして、我々のしていることの頂点には言葉があるし そのいしずえにも言葉にあるのですから 言葉を制した者が 人間の世界で勝利者になれるのです 語り得ぬもの 現実を見なさい (ひとつ戻る) |
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